宇宙のかたすみ

ぼくらのおうち

ぼくのばしょ

もしも何にでもなれるなら

ぼくはひとつのシャボン玉

くるくる回ってきらきら光って

いろんなものを通すんだ

お日様の光をあびたら

ぼくは上へ上へと浮かんでいって

ぼくの生まれたまちも

誰かの遊ぶ草原も

すべてぼくのなかにある

お月様の光をあびたら

ぼくは下へ下へと沈むだろう

ぼくの知らないうみのなか

誰も知らない土のなか

すべてぼくのなかになる

なんでもいいんだ

他に星でもネオンでも

そのすべてにぼくを通して

新しい光で世界をみるんだ

そこではきっとなんでもみえる

あたたかいしさむくもあるよ

虹もみえるよ息もできるよ

ぼくはひとつのシャボン玉

ぼくのこころもシャボン玉

今日もうちがわでそっと

掌をかざして

くるくるまわって

おうちといっしょ