ホシボシ

 

冬は寒いから

空が高く見えるねと

思ったのは

誰が初めてなのだろう


星があんなにも

輝いていることを

僕はいつも

冬にきづく


真っ暗にしかれた

青黒い宇宙のじゅうたん

寂しさなんて感じさせずに

煌めくほしたち


吐く息は白いようで

それは僕の内があたたかいから

少しほっとして

また目をほそめた


はるか高みの空よりもうえ

ふる星とおちてきそうな光

机の上の本ではきっと

この星の価値は百万年


かじかんだ両手でつつもうにも

出すぎたまねで

僕に見れるのは

たった長径5cmのなか


どこかの誰かに名付けられ

どこかの誰かに測られた

あの星やそのほしを

僕は知りもしない


名などいらない

星ぼしを

掴めぬならば

せめて


数えるんだ

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